フリーランスに憧れて転向してみたけど
仕事はとれないし、気が付いたら一週間誰とも話していない
さびしくてSNSを見てみたけどみんな順調そう…
そんな孤独を抱えていませんか?
こんにちは、フリーランス一年目にしてようやく在宅ワークのペースが板についてきたすみです。
半年ほど前、私は心のバランスを崩して会社を辞めることになりフリーランスへ転向することになりました。
会社員時代とは違う生活リズムになかなか慣れず、周りのフリーランスを見ては凹む毎日。
今日はメンタルが弱い私でも続けられてきた在宅ワークの孤独と向き合うコツをご紹介。
この記事を読んでいただくと、毎日の「なんとなくしんどい」を抜け出して、人と比べたりすることなく自分のペースで仕事を続けられるようになります。
あなたが一年後、「フリーランスを続けてよかった」と思えるように。
ぜひこの記事を最後まで読んでいただき、少しでも気持ちがラクになるきっかけになると嬉しいです。
メンタルが弱い=フリーランスに不向き、は本当?

毎日「しんどい」を抱えていると出す場所もなくてどうしたらいいのかわからなくなってきたりしますよね。
フリーランスは向いてなかったのかな…、今からでも転職先を探した方がいいのかな…、私も何度もそんな風に思いました。
でも、本当に向いていないのでしょうか?
「フリーランスでがんばってみよう」と決意したときのことをもう一度思い出してみてください。
そして、ここでフリーランスのストレスについて今一度考えてみましょう。
フリーランスのストレス要因
フリーランスの約4割が何らかのメンタルヘルス不調を経験していると言われています。
特に孤独感は頻出している問題とされていて「一度も孤独を感じたことがない」人はなんとたったの24.3%。
また、フリーランスの一番の不安は「仕事が不安定で収入が読めないこと」。
次いで「健康面の不安や福利厚生の不足」とされています。
アンケートではフリーランスの2人に1人が日々の仕事で「孤独を感じる」「メンタルヘルスに課題を感じる」と回答しています。
会社員とフリーランスの心理的負担の違い
会社員のストレスは上司、同僚との人間関係や組織内のプレッシャー(ハラスメントやノルマなど)が大きな比重を占めています。
会社員は人間関係ストレスに引き換えて安定した収入や福利厚生を得ているのですね。
それに対してフリーランスには仕事に対して自分で決められる自由度があり、これは心理面で大きなメリットとも言えます。
しかし会社員は働くペースや内容を自分で決めにくく、それがストレス増加につながりやすい傾向に。
私もわずらわしい人間関係を手放して、自分で責任を持てるフリーランスに転向する気持ちを固めました。
【体験談】メンタル弱い私が孤独と向き合った考え方

メリットはわかったけれど、実際どうしたらいいのか不安ですよね。
そこでこのセクションではそんな私が『消耗』しない働き方に変えるために手放した3つのことについてお話します。
会社を実際に辞めてフリーランスを決意した頃、私はまだ心の不調(適応障害)で投薬が続いていました。
これはメンタルが弱い人がやりがちなことだけれど、意識して気持ちを切り替えていけば必ず心が凪いでいくはずです。
①周りと比較しようとする癖
意識しないとついついやってしまう。
それが私の「周りと比較しようとする癖」でした。
この癖に気付いてからはSNSを断つことに決めたのですが、いきなりゼロにすることはできませんよね。
なので、仕事中だけでもスマホは手元に置かない。
見えないところに置く。
これを徹底するようにしました。
②毎日を完璧にこなすスケジュール
2つ目に手放した考え方は「毎日を完璧に過ごそうとすること」。
朝に完璧なスケジュールを立てたとしても、なかなか時間通りに進まなかったり、急にクライアントから連絡が入ったり。
そこで慌てないコツは、余白の時間もスケジュールに入れること。
一日じゃなくても一週間の中でも構いません。
そこに余白がある、と思えるだけでもだいぶ心が楽になりました。
③断ったら仕事がなくなるという思い込み
結論から言いますね。
断っても仕事はなくなりません。
たいていのクライアントはこちらの事情も察してくれます。
そしてたとえそこでひとつの仕事が終わりを向かえたとしても、世の中にクライアントはごまんといます。
また新しく仕事を探せばいいんです。
今回はたまたま「合わなかった」だけ。
次のクライアントに出会うご縁を見つけに行くチャンスが巡ってきた。
そう思うようにしていました。
フリーランスならではの心理的メリットを知る
フリーランスに転向しなかった方がよかったかも。
今からでも転職先探そうかな…。
そう思っている方に、フリーランスの心理的メリットを今一度振り返ってみましょう。
本当に自分に合わないのか?
見直すキッカケになったらうれしいです。
職場ストレスから解放される
フリーランス最大の利点ってなんだと思いますか?
それは「組織に縛られない自由さ」。
上司や同僚との煩わしい人間関係、職場に行くまでの満員電車、定期的に巡ってくる評価査定と面談、そんなストレスと無縁でいられるのはこれ以上にないメリットですよね。
私もありがたいことに今は自分に合うクライアントや仕事仲間に恵まれて、会社員時代のストレスがなくとても精神的に楽に過ごせています。
柔軟なワークライフバランス
フリーランスは働く時間・場所を選べるため、私生活との両立が図りやすい点で心理的安定を得やすいです。
自分のペースで働けることが精神的な充実感や満足度の向上につながるんですね。
これから育児や介護が待っているとしても両立できる安定した働き方だと思います。
自分らしい働き方
組織に縛られず、自分らしく働く。
仕事の内容はもちろん、得意分野や価値観を重視して仕事を選べます。
仕事の意味ややりがいを感じやすくモチベーションを維持することもできる。
調査でも「仕事の内容・量を自分で決められる満足感」がストレス低減に有意な効果を持つことが確認されています。
とても大きな利点としては、好きなときに休憩を入れたり環境を変えたりすることでリフレッシュできること。
それすらも「自分で決められる」って、とても魅力的ですよね。
メンタル不調とおさらばできる働き方と生活習慣
頭ではメリットはわかるけど、でもマイナス思考が頭をぐるぐるいったりきたり。
メンタル面ではなんだか落ち込んだまま…。
そんなこともありますよね。
このセクションでは、そんな方に向けての毎日できるちょっとした浮上できる気付きや考え方のコツをお伝えします。
長時間労働と休息不足を補う
集中して仕事をしていたら気が付いたら夜になってた…。
そんな経験ありませんか?
フリーランスは仕事量の自己裁量がある反面、オーバーワークにも陥りやすいです。
・休憩も「稼働時間」に含めて意識的に取る
・時間管理、タスク管理を徹底する
・ポモドーロ・タイマーを使って強制的に休憩を取る
まずはこんな風に「負荷がかかっている時間」の洗い出しから始めてみましょう。
規則正しい生活リズムをできるだけ心がける
集中して仕事をしていたら日付を越えて2時。
そこから布団に入っても眠れなくて、起きたらお昼を過ぎていた…。
フリーランスあるあるですよね。
リーランスは仕事量の自己裁量がある反面、オーバーワークにも陥りやすいです。
夜型の方は無理に朝型にする必要はありませんが、慢性的な寝不足はストレス耐性を下げる一因になってしまいますから、自覚しているなら対策は必要ですよね。
私は毎朝散歩に出かけてセロトニンを浴びるようにしていました。
これは私が適応障害で心も身体も動けなくなってから始めたこと。
最初のうちは5分でもいいんです。
顔を洗って着替えて、外に出ただけでもえらい、と褒めてあげましょうね。
健康管理を後回しにしない(運動・食生活にも気をつける)
人って意外に自分のことは後回しにしがちなんですよね。
そうでなければ気が付いたときには体重が増えていたりしません。笑
まずは3食ご飯を食べることから始めてみましょう。
それができたら軽い運動。
それもランニングや水泳なんて敷居が高いものから始める必要はありません。
歯磨きしている間にスクワットをしてみる。
寝る前にストレッチをしてみる。
(ストレッチは肩こりや腰痛にも効くのでおすすめです)
自分に取り入れやすそうなものから少しずつ試してみてくださいね。
仲間や味方(相談相手)を作る
今週はミーティングもなくて一週間誰ともしゃべってない…。
話す相手もいない。
そんなさみしい気持ちに陥る夜もありますよね。
フリーランスの悩み相談相手の不足は思った以上に深刻です。
これも意識して取り入れたいところ。
フリーランスのコミュニケーションに参加する、スクールで仲間を作る。
それも敷居が高い場合はSNSでまずはコミュニケーションを取ってみる。
少し話をしてみると意外とみんな同じような悩みを抱えていたりします。
もし心当たりが誰もいないときは、ChatGPTも話し相手になってくれますよ。
こちらの別記事にまとめていますので参考にしてみてくださいね。
それでもしんどいときには…

本当にしんどいときは、ちょっとだけお休みするのをおすすめします。
焦るのもわかりますが、私が心を病んでしまったとき、一番の原因が「自分の本当の気持ちを置き去りにしたこと」だったからです。
私もたまに、仕事や悩みは全部おうちに置いて、たとえば近場の緑に触れられそうな場所に行ってみたり、誰も知らないようなカフェを探しに本を一冊持って出かけてみています。
いったん気持ちがリセットできるようなリフレッシュ方法を探してみてくださいね。
フリーランスが利用できる支援制度を知っておく
身近な人にはちょっと言いにくいから誰か知らない人に相談したい…。
そんなときは公的に利用できる制度を知っておくのも1つの方法です。
なかなか知られていませんが、厚労省は「フリーランス(個人事業主)の健康管理ガイドライン」や労災保険特別加入制度の拡充など施策を打ち出しています。
また、フリーランスが利用できる相談先としては、公的なものに厚労省の「こころの耳」相談(匿名・無料)や各自治体のメンタルヘルス電話相談、民間ではフリーランス協会の相談窓口やオンラインカウンセリングサービスなどがあります。
万が一のときには上手に活用していきたいですね。
さいごに

私は『弱さが悪』だとは思っていません。
弱さを知っている人は、他人の痛みに気付けるやさしい人。
むしろ自分の弱さに気付けたからこそ、今自分らしい働き方ができているのだと思います。
ずっとひとりでパソコンに向かっていると、不安な気持ちに押しつぶされそうになることもありますよね。
そんな悩みが明日から少しでも減らせるように。
この記事でできそうなことをひとつでもやってみてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました!